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音楽

R.I.P.

自分が年を重ねたこともあり、同時代を歩んだ、あるいは影響を受けた著名人の訃報を聞くことが、ここ数年確実に増えている。例えば上島竜兵、例えばアントニオ猪木・・・

今年も多くのミュージシャン/アーティストが亡くなった。哀悼の意をこめて、Spotifyにてプレイリストを作成した。ウィスキー片手に、どうぞ。

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選曲については、完全に個人的な好みであり、またなるべくLIVEバージョンを採用している。

まず、高橋幸宏。シェレオツな方でした。ソロではそれほど多く聴きこんでいないのだが、この「FLASHBACK(回想)」はエキゾチックな曲調ながら、歌詞も美しく、そしてユキヒロ特有の歌い方もはまり、とても沁みる佳曲だと発表当時から好きな楽曲だった。続く「蜉蝣」も哀愁漂い、いいですね。

シーナのもとに旅立った、鮎川誠。「アイラブユー」しかないでしょ。そして、YMOつながりで「YOU MAY DREAM」も。

岡田徹ムーンライダーズのキーボーディストである。俺にとっては、桂木文のアルバムに関わっていたのが懐かしい。「ダイナマイトとクールガイ」は彼が作曲。「スカーレットの誓い」は、当時購入したカセットブック『マニアマニエラ』収録の、俺の中ではムーンライダーズのBest of Best。さらにデビューアルバムの表題曲「火の玉ボーイ」。俺の別ブログのタイトルは、実はここから来ているのだ。

次に選んだのは、高橋幸宏ムーンライダーズ鈴木慶一のユニット、The Beatniksの「ちょっとツラインダ」。明るめの曲で、送ろう。

そして、坂本龍一。選びきれずちょっと多い。1曲目に選曲した「Romance」が収められているアルバム『Beauty』(1989年)は、全編教授の才気溢れる意欲作で、本当によく聴いていた。2曲目は「SELF PORTRATE」。1984年でこのクオリティ。3曲目は、忌野清志郎との合作「い・け・な・いルージュマジック」(1982年)。もう二人ともいないんだなぁ、悲しいなぁ。4曲目の「The Garden of Poppies」(1981年)は、凄いですね。カッコよすぎる。パンク-ニューウェイブの流れでエアチェックで録音し聴いていた。80年代ばかりですいません。5曲目は、m-flo lovesの「I WANNA BE DOWN」(2004年)。とにかく時代とともに変容する坂本龍一は、日本の音楽界にとっても稀有な存在だった。ひとつの文化を作った、と言っても過言ではなかろう。

ここでやはり、YMO。メンバー3人が歌う「ONGAKU」と、小林克也の”Tighten up高橋!酒吞め坂本!”のシャウトが今だと泣ける「Tighten Up」をどうぞ。

続いて、もんたよしのり。「DESIRE」は、大学の部活の合宿で夜の飲み会風景をビデオを撮っていたと思うのだが、その裏で先輩がこの歌をがなる場面があったと記憶している。懐かしい思い出です。で、もんた&ブラザーズで俺が最も好きな「赤いアンブレラ」。大ヒットした「ダンシング・オールナイト」の次のシングルにしては暗いし、渋い。が、ハートを掴まれた。

PANTA。再結成した頭脳警察も含め、3曲Choice。

伊集院静が作詞した「愚か者よ」byショーケン。最後の無頼派作家などとも評され、特に競輪、特に”鬼脚”井上茂徳選手についてのコラムは秀逸だった。なお、Spotifyにはマッチバージョンはなく、またショーケンのLIVEバージョンはなかなかになかなかなので、スタジオ収録版を採用した。

松本零士追悼となると、ゴダイゴ銀河鉄道999」とともに、DUFTPUNKもはずせないだろう。ファンを公言していた彼らのこの曲のMVは、松本アニメ。

ここから海外に目を向ける。

Jeff Beck。オンタイムで、いわゆるフュージョン期のアルバムを2枚購入したが、あまり馴染まず数回聴いた程度じゃないかな。ただ、年輪を重ねてから聴くと、いい意味で心地よく聞き流せる。それにしても、ギターテクは半端ない。

Tom Verlaine。NYパンクの代表格TELEVISIONのリーダーで、神経質そうな歌いっぷりがクセになる。

Tina Turner。David Bowieとのデュエット「Tonight」、Slyのカバー「Higher」ともに、ライブならではの迫力が伝わってくる。パワフルな姉御でした。

The PoguesのフロントマンだったShane MacGowan。酔いどれてますねぇ。いいですねぇ。ライブ、盛り上がるだろうなぁ。

The BandのRobbie Robertson。伝説の解散ライブ『The Last Waltz』よりBob Dylan作の名曲「I Shall Be Released」。

次のThe Specialsは、ボーカルのTerry Hallの逝去は昨年末ですが、一周忌なのでリストに含めた。保有していたアナログレコードは昨年全部売却したが、唯一手元に残したのが、スペシャルズのこのライブアルバムである。その中から、最後を締めくくる圧巻の「Skinhead Symphony」を。そして、自分へのメッセージを込めて「Enjoy Yourself」。

クリスマスシーズン、ということで、再びThe Poguesの「Fairytale of New York」。
最後は、坂本龍一の美しいメロディーが沁みる「aqua」にてEnding。

皆さん、ありがとうございました。音楽は残るので、決して忘れることはない。合掌。R.I.P.