rolling50blues#12 割れた鏡の中から
高校時代で書き忘れたアーティストがいた。多大なる影響を受けた。そんな日本人がいる。
早川義夫。
ジャックスだ。
俺がはじめてきいたのは、ジャックス脱退(解散)後のソロアルバムの中の「わらべ唄」。渋谷陽一のやっていたFMから流れてきたと思う。
情念。狂気。不安定。そんな言葉が浮かぶほど、インパクトがあった。すぐ、1969年にリリースされたそのアルバム「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」を買って聴いた。
衝撃を受けた。有名な「サルビアの花」も収められているが、おしなべてディープでダウナーであり、暗いと言われる四畳半フォークとは全く異質なものだった。
こんな音楽があったのか。こんな日本人がいたのか。
その後、ジャックスを聴いた。今聴いても色褪せない、素晴らしい音楽がここにもあった。
後期ジャックスには、つのだ☆ひろも参加していて、彼がボーカルの楽曲も収録されているが、全然世界観が違う。
やはり、ジャックスは早川義夫なのだ。
ソロアルバムを出した後は、本屋のオヤジになったが、90年代に復活。そして、先日亡くなった佐久間正英と演奏活動を行っていた。
佐久間正英をSoundCloudでfollowしていたが、これまたインストールメンタルで渋いのであった。もう、更新されないと思うと、やはり寂しい。合掌。
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